自宅で点滴できるようにする方針になったので、病院の先生に教えて貰った方法を忘れないように。。。
完全なる自分のための備忘録ですが、ご参考までに。
(自分で点滴する際は、くれぐれも、かかりつけの動物病院で指導された方法でお願いいたします。)
点滴する場所を確保
猫さんがあまり動き回れない場所が良いそうです。
床はすぐに逃げ出せるのでNG。
動物病院のように、高さのあるテーブルが良いです。
点滴のバッグは、カーテンレールなどを利用して引っかけるのが簡単なので、窓際にテーブルをセッティングするのがいいかもしれませんね。
針を用意する
前回点滴した際の針をキャップごと外し、新しい針をキャップを付けたまま装着。
猫さんを保定する(大人しい猫さん)
2人で行います。
できれば猫さんにエリザベスカラーを付け(プラスチックなどの固い物がオススメ)、テーブルの上に保定します。
保定役は、猫さんの頭側からエリザベスカラーを抱き込むようにして、肩甲骨あたりを抑えておきます。
猫さんを保定する(暴れん坊猫さん)
上記の方法だと、猫さんがお尻から逃げようとする・暴れる場合に、我が家でやっている方法です。
こちらも2人で行います。
我が家はまず「にゃんぷくろ」に入れて、少しだけネットの入り口を開けた状態でスタートします。
にゃんぷくろに入れた状態で、猫さんにエリザベスカラーを付けます。
テーブルに、猫トイレ(コロル ネコトイレ55など)を設置し、お尻とトイレの壁に隙間ができないように猫さんを置きます。
こうすることで、猫さんがお尻を使って後ろから逃げるのを防ぎます。
保定役Aは、お尻の方から手で肩甲骨周辺を掴みます。腕も使って、猫さんの下半身全体も挟むようにして保定します。
猫トイレのように、プラスチックでつるつるしており、猫さんが爪を立ててスナップを効かせられない素材がベストです!
ダンボールや、ふわふわした素材は、爪を引っかけて勢いよく逃げ出そうとします。
針を刺す場所を定める
肩甲骨下のあたりに、点滴の液が溜まりやすい空間があるので、そこに入るように針を刺す準備をします。
針のキャップを外す
針のキャップを外します。(後で使うのでキャップはすぐに捨てないこと)
キャップはかたいので、以下の点に注意して外します。
外す際には、チューブ側の針の根元かキャップ側か、どちらかを固定してキャップを外すこと。
両手に引っ張る力を加えると、キャップが外れた際に、手が反動で戻る動きをしてしまい、指を傷つける恐れがあります。
神経を傷つけてしまうこともあるので、これは必ず守ること。
針を刺す
肩甲骨下あたりの皮膚をつまみ、テントを張るようにします。
つまむと根元の方に指がズブズブはいるような箇所ができるので、そこを消毒します。
針の穴部分を上向きにし、上記の位置へ15度ぐらいの角度をつけてスッと刺します。
垂直に刺すと、猫さんの内臓を傷つける恐れがあります。
また、つまんだ部分の上の方を刺すと、皮膚を突き破って自分の手に刺さる恐れがあります。
つまんだら、根元に針を刺すのがポイント。
躊躇して何度も刺すと猫さんは何度も痛いです。
一度でスッと刺してあげないといけません。
刺したら、サージカルテープを貼って固定します。
最初のうちは、針を刺す役Bが針を刺した後、針がずれたり抜けないように注意しながら、猫さんのお尻周辺を押さえた方が良いです。
猫さんが慣れてきたら、Bは必要なくなることが多いです。
点滴がちゃんと落ちているか確認
針を刺したらクレンメのローラーを上に全開にし、点滴を開始します。
うまく針が刺さっていると、点滴が早い速度で落ち始め、肩甲骨あたりがぷっくりしてきます。
この点滴では、ゆっくり落とすことに意味はないそうなので、なるべく早めに終わるように、バッグを高い位置に吊すとよいそうです。
バッグの位置が高いほど、点滴は早く落ちるそう。
猫さんが動いたりして針がずれると、点滴の落ちるスピードが遅くなったりします。
その際は、針の向きなどを少し動かし(抜けないように注意!)、早く落ちるように調整します。
点滴終わり。お疲れ様です。
決められた量の点滴が入ったら、クレンメのローラーを下ろし、点滴を止めます。
(点滴自体は10分もかからないぐらいです。)
止めたらサージカルテープを外し、針を抜いてキャップをします。
針は次回までキャップをしたままで置いておきます。
猫さんのエリザベスカラーを取って、解放してあげてください。
お疲れ様でした。